人口クライシッス [暮らし]
田舎の人口が減っています。
「んなこたー知ってるよ」
そういう声が聞こえます。
でも実感している人がどれくらいいるでしょうか。
人口減ったらどうなんの?
この問いに答えられる大人がどれだけいるでしょうか。
最初に僕らに田んぼを貸してくれたじいちゃん。
周りに笑いを振りまいて、いっつもおしゃべりで、うちらのことを唯一その時代に「いいよいいよ!それでいいんよ!」と応援してくれたじいちゃん。
小豆や大豆の種を分けてくれたおばあちゃん。
みんななくなってしまって、寂しいなー、、、。
ここに住んで8年ちょっと、この地域は随分と様変わりしてきています。
私が住んでいる水之上という校区(地域によっては学区?)ではどんどん世帯数が減っていて、地区の予算もドンドン減っています。
500世帯くらいからここ最近は20世帯くらい減ってたりする年もあるみたいです。
4%という数字が多いのか少ないのか。
そんで、これからどうなるのか。
田んぼをやっていた方が一気にやめています。
うちが最初に作っていた田んぼがどれくらいかというと、2反という広さなんですね。
8レーンある50mプールがだいたい1反くらいだと思います。これが二枚で2反です
最初はなんか変な奴がきたということで、全然田んぼを借りられませんでした。
僕らも本当に色々できてない面が多くて、今考えると本当にいろんな人に迷惑かけていただろうということは今となってはわかりますが、当時は何もわからないまま村八分状態。
ま、それはいいとして、8年後の昨年は20反ほど田んぼを耕作していました。
10倍です。
これは自分たちの信用が上がったとかじゃなくて、それだけやめる人が多くなっているということです。
やめなければ田んぼは空きませんので。
でも、やめる理由は様々で、まだできるけどっていう場合も確かにありますが、もうできなくなったからというのがやはり多い気がします。
ちなみに今年は30反くらいまで増える気配です。
いやいや、田んぼが増えてラッキーという話ではないんです。
違うんです。
もう夫婦二人でやってて、昨年でも限界でちょこちょこお手伝いもらいながらも頑張りました。
10月は稲刈りしてハザ掛けしてなんで、とても二人じゃ無理でたくさんの方にお手伝いもらいました。
おー田んぼに人がたっくさんいるなー!
と見えました。
普段田んぼには全然人がいないので、こういう稲刈りの時は大盛況です。
コンバインで稲刈りしているところは当然人はいません。
機械とトラックのみ。
トラクターとコンバインのおかげで田舎に人がいなくなったんじゃないかって思うほどです。
そんで、僕らはもう限界だなーってこれ以上田んぼ増やしたら死んじゃうなーって思っています。
コンバイン買えたら違うのかもですが、買ったとしても限界はあります。
田んぼの畔の草刈りだけでも本当にしんどいと思います。
「もう田んぼを増やさない」
ということで、貸したいという話がきても断ればいいだけの話なんですが、そうすると誰もやらなかった場合田んぼが荒れていきます。
田んぼが荒れるということは=地域の活力がなくなってきた証です。
割れ窓理論じゃないですが、荒廃した土地が多くなると、もういっかと色々諦めていってしまって、地域も荒廃していくような気がします。
子供達はその土地に誇りなんてありません。
こんな土地にはすまなくてもいいかと、またどんどん人がいなくなり、僕が最後の一人になってたりして。
人がいなくなると、なんかつまんなくなるし、新しいこと生まれなくなるし、楽しいことへりそうな感じしますよね。バレーも野球もできない、キャッチボールだけしかできない地域の同好会なんてちょっと寂しいです。(例えば)
祭りもできなくなるし、行事はあっという間に減るでしょう。(実際に伝統的な行事までもがたくさんなくなっていますよね)
この地域を守る為に、もっと田んぼができるようにならなければいけないのかもしれません。
もっと人が住みたいと思うように何かアプローチしないといけないのかもしれません。
もっと田んぼがやりたいという人を増やさなければいけないのかもしれません。
僕らに何ができるか考えて、本当に動いて行かなければならない時期にきている気がします。
田舎、やばい!を
田舎、ヤバい!に変えなければ。
頑張ります。