垂水台風16号災害ー被害編ー [自然]
僕たちは垂水市の水之上地区に住んでいますが、9月19日から20日にかけての台風16号で、大雨により本城川が氾濫しました。
家は浸水、田んぼは川になり、山は崩れ、道は通れなくなりました。死者行方不明者は幸いいませんでした。床上180センチの浸水を被った家屋もあり、倉庫がなくなったり、被害は大きかった。ギリギリのところで僕たちは生き抜いたんだと思います。
「誰もいない森の中で木が倒れたら音がするか」
水之上の今回の被害はどこメディアにも取り上げられず、被害自体を誰も知らないという状態がありました。垂水市や鹿児島県内の方も知らないということがあって、支援も遅くなるということがありました。ボランティアセンターの開設も遅れ、赤十字から物資が届いたのは10月3日です。。。
僕は少しでもこの状況をみなさんに知ってもらって、「木は倒れたんだ!」こんなことが起きていたんだ!と言いたいです。
誰も知らないまま、小さな集落が自然災害で無くなっていく。
そんなことがこれからも日本中であるかもしれません。
それは寂しい。僕は生きている!と声を大にして生きよう。
夜、雨風が強く寝ていられず、せっかくだから報道ステーションに阿蘇の野中さん特集があるということで見ていました。その間子供達はよく寝ている。鈍感?でもいいなーと感心。長男だけは何度も起きてきてました。しかし、台風関係で野中さん特集は放送されず。
このあたりで外壁脇にシートをかぶせてあった苗箱たちが飛ばされ始めました。
外に出ると一瞬でびしょ濡れ。トタンは舞ってるは、ゴミ箱は飛んでるは、ということで苗箱を回収、重石を置いて速攻屋内へ!!途中背中にトタン板がぶち当り、少々負傷。これは外にいると死ぬ・・・。
そうこうしているうちに台所と主屋の境から尋常じゃない雨漏りが始まりました。
せっせとバケツをたくさん置いてなんとか凌ごうと頑張っていました。
いつの間にか土間にじわじわと水が湧いてきて(という感じでした)、あれ?あれ?としているうちに水位はどんどん上がってます。
玄関にも水が!外を見ると外は川!
こりゃいよいよやばい!!(ここで夫婦はすぐに作業着に着替える。ほとんど無意識に)
大変な状況だけど、頭は冴えている。冷静でありアドレナリン出まくりであり。
子供を起こして、冷蔵庫の下の段にあった種を棚の一番上に、洋服や通帳、お米などを机などの上に!豆板醤も守らなきゃ。
優先順位は!?何が大事だ!?今何をするべき!?
ああ、ついに床の上に水が!
畳が空飛ぶ絨毯みたく浮き始める。スイー
子供たちを机の上に!しかし、米や加工品でいっぱいだ!狭いところに座らせる!
机が水で浮き始める!
「お父さん!浮いてきた!怖い!」
納屋の二階に避難なんてことはすでに不可能。
よし、これは屋根裏に避難だ!
脚立は外、取りに行くのは命取り。椅子を使って上へ登ろう。先に僕が上へ。子供達を順番に引き上げる。
「天井に乗ったらダメだよ。天井が抜けて下に落ちて死ぬからね」
三男は何度か天井をぶち抜きそうになってました。
棟木にハンモックを引っ掛け、梁にいたをかけてその上で少し休みました。ランタンがあって良かった。
上から娘が言いました。
「家がどろんこになっちゃったから、綺麗なおうち建てたらいいね!」だそうです笑
「早く引っ越そうよー♪」だそうです笑
結局床上30センチに水位に
ようやく水が引き始めた。
家は
鳥とヒヨコはノアの箱舟に乗っていたのか・・・。
翌朝、外は泥の海。
どこの冷蔵庫だかわかんないし、どっかのトタンはうちの屋根に損傷をもたらした。
本城川、ここが溢れた・・・。
とにかく唖然。
まずは道を確保。
田んぼは川に。
ここは不耕起栽培で古代米を育てていましたは、彼らはこの泥の中です。
今年は古代米の販売はありません。申し訳ありません。
畑はニンジンが・・・。
元の生活に戻ることができるのか。
ここまで生きてきて、初めて僕たちは水害という大きな災害に接しました。これまでの32年は運が良かったんだ。災害は誰にも起こりうるのだと改めて思いました。
奄美豪雨は僕たちが奄美を出て一ヶ月後に起き、東北の震災はその約半年後。そして熊本地震。
僕はそれらに対してきちんと支援できなかった。そんなことも思いました。
こんな大変なことが普通に日本中で起こるようになる。
きっと知らないところで起きていることもたくさんある。
メディアだけでは本当のところはわからない。
きっと、人と人が繋がってみんなで乗り越えていかなければいけない。
今回、一夜にして暮らしが一変した山田家ですが、絶望しながらもやっぱり生きていかなければいけない。熊本や東北ではもっともっと大変だったと想像できる。
何より家族みんな生きている。
さあ!ここから僕たちの復旧作業が始まるのですが、それはまた次号のお楽しみ!
山田家に夜明けがくるのか!絶望の淵から立ち直れるのか!
家は浸水、田んぼは川になり、山は崩れ、道は通れなくなりました。死者行方不明者は幸いいませんでした。床上180センチの浸水を被った家屋もあり、倉庫がなくなったり、被害は大きかった。ギリギリのところで僕たちは生き抜いたんだと思います。
「誰もいない森の中で木が倒れたら音がするか」
水之上の今回の被害はどこメディアにも取り上げられず、被害自体を誰も知らないという状態がありました。垂水市や鹿児島県内の方も知らないということがあって、支援も遅くなるということがありました。ボランティアセンターの開設も遅れ、赤十字から物資が届いたのは10月3日です。。。
僕は少しでもこの状況をみなさんに知ってもらって、「木は倒れたんだ!」こんなことが起きていたんだ!と言いたいです。
誰も知らないまま、小さな集落が自然災害で無くなっていく。
そんなことがこれからも日本中であるかもしれません。
それは寂しい。僕は生きている!と声を大にして生きよう。
夜、雨風が強く寝ていられず、せっかくだから報道ステーションに阿蘇の野中さん特集があるということで見ていました。その間子供達はよく寝ている。鈍感?でもいいなーと感心。長男だけは何度も起きてきてました。しかし、台風関係で野中さん特集は放送されず。
このあたりで外壁脇にシートをかぶせてあった苗箱たちが飛ばされ始めました。
外に出ると一瞬でびしょ濡れ。トタンは舞ってるは、ゴミ箱は飛んでるは、ということで苗箱を回収、重石を置いて速攻屋内へ!!途中背中にトタン板がぶち当り、少々負傷。これは外にいると死ぬ・・・。
そうこうしているうちに台所と主屋の境から尋常じゃない雨漏りが始まりました。
せっせとバケツをたくさん置いてなんとか凌ごうと頑張っていました。
いつの間にか土間にじわじわと水が湧いてきて(という感じでした)、あれ?あれ?としているうちに水位はどんどん上がってます。
玄関にも水が!外を見ると外は川!
こりゃいよいよやばい!!(ここで夫婦はすぐに作業着に着替える。ほとんど無意識に)
大変な状況だけど、頭は冴えている。冷静でありアドレナリン出まくりであり。
子供を起こして、冷蔵庫の下の段にあった種を棚の一番上に、洋服や通帳、お米などを机などの上に!豆板醤も守らなきゃ。
優先順位は!?何が大事だ!?今何をするべき!?
ああ、ついに床の上に水が!
畳が空飛ぶ絨毯みたく浮き始める。スイー
子供たちを机の上に!しかし、米や加工品でいっぱいだ!狭いところに座らせる!
机が水で浮き始める!
「お父さん!浮いてきた!怖い!」
納屋の二階に避難なんてことはすでに不可能。
よし、これは屋根裏に避難だ!
脚立は外、取りに行くのは命取り。椅子を使って上へ登ろう。先に僕が上へ。子供達を順番に引き上げる。
「天井に乗ったらダメだよ。天井が抜けて下に落ちて死ぬからね」
三男は何度か天井をぶち抜きそうになってました。
棟木にハンモックを引っ掛け、梁にいたをかけてその上で少し休みました。ランタンがあって良かった。
上から娘が言いました。
「家がどろんこになっちゃったから、綺麗なおうち建てたらいいね!」だそうです笑
「早く引っ越そうよー♪」だそうです笑
結局床上30センチに水位に
ようやく水が引き始めた。
家は
鳥とヒヨコはノアの箱舟に乗っていたのか・・・。
翌朝、外は泥の海。
どこの冷蔵庫だかわかんないし、どっかのトタンはうちの屋根に損傷をもたらした。
本城川、ここが溢れた・・・。
とにかく唖然。
まずは道を確保。
田んぼは川に。
ここは不耕起栽培で古代米を育てていましたは、彼らはこの泥の中です。
今年は古代米の販売はありません。申し訳ありません。
畑はニンジンが・・・。
元の生活に戻ることができるのか。
ここまで生きてきて、初めて僕たちは水害という大きな災害に接しました。これまでの32年は運が良かったんだ。災害は誰にも起こりうるのだと改めて思いました。
奄美豪雨は僕たちが奄美を出て一ヶ月後に起き、東北の震災はその約半年後。そして熊本地震。
僕はそれらに対してきちんと支援できなかった。そんなことも思いました。
こんな大変なことが普通に日本中で起こるようになる。
きっと知らないところで起きていることもたくさんある。
メディアだけでは本当のところはわからない。
きっと、人と人が繋がってみんなで乗り越えていかなければいけない。
今回、一夜にして暮らしが一変した山田家ですが、絶望しながらもやっぱり生きていかなければいけない。熊本や東北ではもっともっと大変だったと想像できる。
何より家族みんな生きている。
さあ!ここから僕たちの復旧作業が始まるのですが、それはまた次号のお楽しみ!
山田家に夜明けがくるのか!絶望の淵から立ち直れるのか!
2016-10-04 09:31
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