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秋の種市 and 種市大学に参加させていただきました!2014年秋 [種]

秋の種市が開催されました
http://www.organic-base.com/topic/tane/

相模湖・藤野でのワークショップ満載のマーケット
http://www.organic-base.com/topic/tane/program/program_11_9.html

おなじみ!?吉祥寺でのマーケットandフード!
http://www.organic-base.com/topic/tane/program/program_11_15.html

そして、一日限定の種の市民大学「種市大学」
http://www.organic-base.com/topic/tane/program/program_11_16.html

写真はこちらにたくさん!
https://www.facebook.com/taneichi.at.kichijoji


今回僕は吉祥寺のマーケットと種市大学に参加させていただきました。

一週間かけてお野菜やお米を準備しました。
夜中に菊芋を掘ったりカワヒコ、親食い芋の収穫をしたり、大根なども掘りました。
無音と暗闇の中、自分の吐息だけが聞こえる畑。野生の猪にでもなったような感覚。
そして、料理家さんがうちのお野菜を使ってくれる!という嬉しさ。
夜中にもかかわらずものすごい楽しい作業でした。
それを種市のフードで使っていただくため、事前に発送!
ヒバリさんのコチュジャン最高に美味しかったなー。うちの羽二重餅を使ってもらっています。

かえるすたいるYamada野菜のブースはこんな感じ。
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羽二重餅の玄米餅は最高に美味しいと自信満々でもってきました。
お野菜は送るの大変だったので、ちょっと控えめ。
車で来ればたくさんもって来れたし、もっと新鮮なものを持って来れたから次回はやっぱり車で来よう笑

あとは、三年熟成生醤油(一番搾り)や柿酢、赤米酢、柿茶、よもぎ茶、南高梅の梅干、梅酢。
加工品の許可をたくさん今年はとったので、これでもかと持ってきました!

そしてやっぱりお米もね!
古代米は赤米、緑米、黒米を持ってきました。香り米は今年はダメだったんです。
何人かの方に香り米ないの?と聞かれました。すみません!来年はきっと!
あと、ササニシキはやっぱりはずせません。
そして今年から栽培している「亀の尾」ももってきましたよ!種市だからこそ亀の尾を準備させてもらいました!

お野菜は日野菜蕪や宮重大根、山田ねずみ大根、みそ菜、赤リアスからし菜、菊芋、カワヒコ、親食い芋などをもってきましたよ。うちの長男も頑張ってお手伝いしてくれました。あと、ノノちゃんも強力な助っ人として参戦してくれました。

怒涛の初日がヒバリさんのピビンバを食べる間も無く終了。
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種取り農家は疲れ切った様子で次のトーク会場に行くか行かないかで悶々している笑
お腹減ったので僕はTOKYUの裏のスタバの外のテーブルでヒバリさんのピビンバを「いただきまーす!」
やっぱ東京は寒いね。宮本さん(http://seedsaving.jp/introduction.html)の車にジャンパーを置いてきたことを猛烈に後悔。
凍えながら、暖かいスタバのコーヒーを手にとりながら、ご飯の上に丁寧に並べられたお野菜、本当につくりての優しさがにじみ出るような美味しいピビンバをほおばりました。嬉しくて、美味しくて泣きました。ここ数日、蓄積された疲れが癒される一食となりました。
ヒバリさんありがとうございます。http://hibarigohan.com/

その後、もちろんトーク会場へ。
池松さん、中村君!つむぎやさんからたくさん熱いメッセージが送られていましたよ。http://www.ikematsu-noen.jp/
農家さんと料理家さんのつながりがこの種市でどんどんつくられていることに可能性を感じた夜でした。



さて、翌日の種市大学へ向けて藤野へみんなで出発!!
あれ?ぼく荷台ですか?
車に揺られて一時間。もちろん時間は日付がかわらんとする頃、素敵でかわいい小学校へ到着しました。
夜は夜で男たちの熱いトークが!!男たちのタネ会議への伏線が張られた夜のタネ会議でしたね。

種市大学の写真はいくつか撮っていました。
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やっぱ須藤さんかっこいいな。
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これ小学校の廃校ですよ?どうですか!これ!
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お昼はオカズデザインさんのカレー!!http://blog.okaz-design.jp/
うちのお野菜も使っていただきました。そして醤油絞った後の醪も!!
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付け合わせももちろん田村さんや池松さんのお野菜などなど。
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ああ!お代わりするのも忘れるほど美味しかったんだ!今頃おかわりなんでしなかったんだろうって後悔…。ああーーー。

昼食後、「あれ?あれってもしかして僕が送った落花生じゃ…」
目の前にせっせと夕食用に落花生の殻をむく男の方2人。
考えるよりも先に体が動いていました。
「あの、手伝わせていただいてもいいですか?」
それから15分ほどでしたが、一緒に殻剥きできてよかったです。
夕食の後、そのお二人はその日ほとんど殻剥きしていたとあとで教えてくれました。ブワッとなにかがこみ上げてくる。「あれ、ぼくが送った落花生だったんです」
お二人は「親切な人だなー!」と、その時は思ったって言って笑っていました。
少しでも手伝えてよかった。


ずっと室内でお話しだったから、午後の神事は結構ぴったりだったかも。食べた後って眠くなるし、四股もふんだから午後眠くなかったかも。
神事とか、お祭りとかって田んぼやり始めてからすっごい腑に落ちるところがある。すべて稲作や穀物の栽培とつながっている。面白いなー。
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夜ごはん先に紹介しちゃいます!
だって最高に美味しかった!もうずっとずっと食べていたかった。いまも食べたい。みんなであの場を共有できるって本当にすごいことだな!奥津さんも高橋さんもこれがきっと今回一番やりたかったことだろうな!って思った。そして、参加されたみなさんも多分これが一番楽しみだったはず。そんなみんなで最高の打ち上げ。
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男たちのタネ会議では高橋さん、吉村さん、宮本さん、池松さん、山田で熱い熱いお話し。
熱いはずなのに、部屋がみるみる寒くなってきてトークの行方もどんどん救いがないような方向へ。
でも、不思議とストーブに火が入ると、あれ?なんだかトークもウォームな方向へ!不思議ですね。

宮本さんは小糸在来を食べて美味しかったことがきっかけになったとか。
今年は人参のジュース製造に取り組まれたそう。でもバイトもして、副業もあってなんとか回っているとのこと。しっかり経営されてそうなのに、宮本さんでも結構厳しいんですね。
端境期とか、今年は特に消防団の操法のせいでお客さんが離れてしまったらしいです。
あとで知りましたが、僕も含め今回参加したほとんどの農家さん消防団に入っているんだって。こんなことも大事だよね。タネも地域のことも守る農家!
しかし、こんな生身なお話しが聞けるこの会議、すごい。。そして、なんとタネ採りし始めてから子宝に恵まれたんだそうです。なんかつながってんすかねー。

池松さんは奥さんのつわりがあり、今年はてんてこ舞いだったとのこと。
いまの持っている力すべてをだしても、今の面積を回すのが精一杯ということでした。
やはり機械とかも欲しいけど、うちら新規就農者って生活費稼ぐのでいっぱいいっぱいでトラクターとか買えないんすよ。でも、どうにかせんといかんのですが。
タネとのはじまりは、自分の野菜を作りたいと思ったからだそうです。自分の畑にあった自分の畑での一番美味しいお野菜をタネをとっていくことで、そんな理想の野菜に近づけたいということでした。あとでチラッて言っていましたが、勤めていた時期は子供を見る時間もなく働いていて、子供の本当の親になりたいということで、仕事を辞め、家族が一緒にいられる時間が多い農業の道に進まれたということとものすごくつながっている気がします。

僕がタネを意識し始めたのは、岩崎さんの本と出会ったことと、経費がかからなくてすむからとお話ししました。
本と出会ったのはナチュラルハーモニーのプランツ(当時は倉庫みたいなところ改造してやってましたよね)で。その時岩崎さんのお野菜見て、「すっげー!」って思ったんですよね。

かっこよかった。

多様性があって、生きてる感じがした。
生き物も多様性があってこそ面白いし、豊かということをこれまで生きてきて感じていた。
お野菜もそうだった。

そして、タネを買うお金がなかった。タネって結構高いんですよね。
大量に必要なら自分で採ればいいじゃんということで種採りはじめました。
他の二人とくらべてなんとも面目ない理由で申し訳ないです。

あ、僕もまったくお先真っ暗の経営状態で、今年なんか第四子が産まれたことでなんにもまわらなかった上に、いろんなお話しが舞い込んできて、人前でお話しする機会をたくさん得たと同時に、作業に追われまくって今年は夫婦ともに忙殺されました。妻はそれがたたって体を壊すという負の連鎖。
来年はもっと生産に集中するつもりです。ただ、加工品をつくれるようになって少し安定化に向かって舵をきれるかもしれません。

高橋さんも厳しいという話をいただきました。
バイトもしてるんだ…。
え?あの岩崎さんも厳しいと!?
なんてこった。。。あの岩崎さんですら!?

でもね、やっぱり在来のお野菜のかっこよさ、それらを生産している人のかっこよさが高橋さんを動かしているだろうなと思います。もちろん僕たちも。

というか、効率とか経済とかが優先の人はタネのこととかやってらんない。あの場にあつまった農家さんだったり、八百屋さんだったり、料理家さんだったり、食べる人だったりがみんななんかしらの熱い想いをもっているだよね。その想いに支えられているから動ける。
「それでも」って頑張っていられる。
でも、最低限のお金ってのはないと「それでも」が続かない。
やめていく3年目農家さんの話しもでました。
そのために考えることをやめないつもりです。
だって、やっぱりタネのこと続けていきたいから。

高橋さんはタネのこと頑張っている農家さんを支える組織が必要だとおっしゃっていました。
確かに、いまそういうところないですもんね。

「流通」

なんかいい形のものが考えられたらと思います。
ぼくのイメージだと、みんながユルーくつながれるそんな流通。
大地さんやラディッシュさんができないような形なのかなと。

若手農家3人に共通するのは時間や人出やお金が足りないということ。
今回みんな答えなんかもとめていたわけではないと思います。
それは参加してくださったお客さんも。
なんか、いまのきつい状況をみなさんに知ってもらって、「よし!明日もまたがんばろ」「よし!また種まきだ!」って僕は思いました。

「それでも」ってぼくはいい続けたいと思います。

こんなことを考えたり、お話しできる機会をくださった奥津さん、高橋さんに本当に感謝しています。
そしてあの場を共有できたみなさま本当にありがとうございました。
まだまだこれでもまとめられた気もしませんが、ひとまず種市のご報告でした。


そうそう、高橋さん!
妻が「女たちのタネ会議」やったらどうかと言っていますよ。
農家の妻や高橋さんの奥さん、奥津典子さんといったメンバーでのトーク。想像するだけでめっちゃ恐ろしいです。(いや、奥津さんや高橋さんがというかもしうちの妻が出演したらと想像すると)ものすっごいぶっちゃけトークが聞けそう。
旦那への愚痴で終わらないといいです。

さて、こんな長文をブログしたの初めてですよえ。
みなさん駄文につきあっていただいてありがとうございます。

鹿児島に帰ってヒバリさんのピビンバのメニューを改めてみました。
美味しかったな。
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